今週のお題「今だから言えること」
私、前回のブログを改めて読んで初回のテーマにしてはあまりに色気が無かったな、と反省しております。
「歩道ついて」て。
世の中にはやれ料理ブログやら買い物ブログやらペット愛を綴ったブログやら、華やかで楽し気なブログがこんなに溢れているというのに、私ときたら歩道て…。
もう私は女子というカテゴリーに片足も突っ込んでいないのかと改めて実感いたしました。
というわけで、今日は前回よりいくらか色気のある話を書こうと思います。
はてなブログの今週のテーマは「今だから言えること」とのことなので、私の「性の目覚め」についてです。
時は四半世紀以上遡ります。
私はまだいたいけな少女でした。具体的に言うと小学校の低学年だったと思います。
私の家の近所には同じ年頃の子供が沢山居ました。
今のようにポータブルゲーム機が無かった時代、子供達は放課後になると外遊びに興じていました。
子供といってもこれが小学校も高学年になると、放課後に校庭で「学校の仲間と遊ぶ」という技術を覚えるのですが、低学年時代はどの子供もまだ親に「学校からまっすぐ帰ること」を言いつけられていたので、必然的に低学年時代は近所の子と家の近くで遊ぶ仕組みになっていました。
私の家の隣にはミワちゃんという一学年下の女の子が住んでいました。
ミワちゃんは色白で、少し鼻の穴が大きかったのですが、全体としては可愛いくて大人しい感じの、犬で言うとスピッツのような顔をしていました。
近所には他にも数人子供がいましたが、私とミワちゃんはその中でも一段階仲良しというか、始めは近所の子達のグループで遊んでいても、後半は自然とそこから抜け出して2人遊びをするような関係でした。
ある日のこと、もう一人の近所の女の子カナちゃんの家に私達はお邪魔していました。
カナちゃんはミワちゃんのさらに一つ下の学年で、さらに未就学児の弟がいて私達は4人でカナちゃんの持っているリカちゃん人形でままごとをしていました。
余談ですが、1980年代後半にリカちゃん人形orシルバニアンファミリーを持っていない女児は私の知る限り私だけでした。
というのも、私には一回り年上の姉が居るのですが、その姉がそういった玩具の破壊活動を怠らなかったので、母が学習してしまったのです。
「子供はアホだ。高い玩具など買い与えても一週間でめちゃくちゃにしやがる。」ということを。
私がまだ父の睾丸にすら存在しなかった時代、姉はすでに買い与えられた紙製の着せ替え人形をハウスごと風呂場に持ち込み遊ぶという諸行を繰り返し、わずか一週間で人形ハウスとその住人を「湯船に浮かぶただの繊維」に化してしまったそうです。
なので、母は私がいくら「リカちゃん人形が欲しい」とねだっても過去の子育て教訓を胸に、頑として首を縦に振らなかったのでした。
私にしてみれば、「姉と私は違う人間だ!私が玩具を壊したんじゃないのに、なんで私に試す前に私が壊すと決めつけるのだ!」と抗議の声をあげたかったのですが、なにぶん子供なのでそんな理屈を構成する語彙も無く、私はただ大人の理不尽さに拳を握りしめて耐えていたのでした。
話を元に戻します。
そんなわけで私のリカちゃん人形への欲求は普通の子よりも高かったと思います。
カナちゃんは長子として親に甘やかされているせいか少しワガママな性格の女の子で、玩具を沢山持っていました。
リカちゃん人形も何体もあったし、シルバニアンファミリーも超合金ロボすら持っていました。(弟のかもしれないが)
そしていつも私とミワちゃんが2人で公園でお花摘みなどをしていると人形の一体を握りしめ「あーそーぼー」とやって来て、しばらく遊ぶと「家に他の人形もお着替えもあるから家に行こう」と誘ってきました。
私はリカちゃん人形に目がないので、合コンで「ウチの窓から東京タワー見えるんだよね。良かったら今から来ない?」と言われホイホイ付いて行く女子大生のように、いつもホイホイとカナちゃんの家に付いて行きました。
ミワちゃんはなんとなく私の後に付いてくる子だったので、結局全員で遊ぶことになりその日もそんな具合でした。
はじめは一般的な着せ替えや
ままごと遊びにふけっていたのですが、誰かの発案で「ジャンケンで負けた人が人形と同じポーズをとる」という遊びになりました。
例えばカナちゃんがジャンケンで負ける。
私とミワちゃんが相談しながら人形をバンザイさせる。
するとカナちゃんもバンザイする。
一同大爆笑。
単純な遊びでしたが、これがやってみると大いにウケて私達はひとしきり楽しみました。
そして大盛り上がりの最中、エキサイトしたカナちゃんは、ミワちゃんがポーズを取る回で、信じられないことを人形にさせたのです。
私が「どんなポーズにしようかな?」と考えているとカナちゃんが急に「貸して」と言って人形を手にし、ニヤニヤしながら人形の服を脱がせはじめました。
!!?
その瞬間、私の頭の中の遠くのほうで「カーンカーンカーン」という踏切の警鐘が聞こえた気がしました。
子供ながらになにか危険信号を感じとっていたのでしょう。
あっという間に人形の下半身はカナちゃんの手によって白いパンツを脱がされ、上半身は着衣のまま、下半身は裸の姿になりました。
カナちゃんは人形を見てけらけらと笑いながら
「はいっ!これミワちゃんもやって!」
と悪魔のような一言を発しました。
私は喉が詰まり言葉が出ず、じっとなりゆきを見ていました。
するとミワちゃんは「えー、えぇー」と、はじめ嫌そうに言ったもののわりとすぐに自分のスカートに手をかけ、するりとスカートを下ろしました。
パンツ!
私が小さな衝撃に、見たままの感想しか浮かばないうちにミワちゃんは更にパンツに手をかけてなんと素直にパンツを下ろしました。
パンツを片足ずつ足から抜き取るミワちゃん。
その顔は恥じらいというより「任務を遂行」という感じの実直な表情でした。
そして、上半身は着衣のまま、下半身まるだしというあられもない姿でそこに立っていました。
おまた!!
私は脳が思考停止していて、またしても見たままの感想しか浮かびませんでした。
ミワちゃんのおまた!!
人形のおまた!!
ミワちゃんのおまた!!
人形のおまた!!
2つのおまたはどちらもつるつるで、違うのは人形の肌の輝きと、足の付け根にある可動部分の切れ込みだけでした。
私の頭の中ではさっきから踏切の警鐘がけたたましく鳴っています。
カーンカーンカーン!!
すっかり頭はボーっとして気が付くと下半身のあたりがむず痒いような、重い渦巻きがあるようなそんな感じになっていました。
しかしふと気がつき隣を見るとカナちゃん改めもはや悪魔の子ダミアンは、左手にリカちゃん人形を持ち、右手には男性型の人形(ピエールだっけ?)を持っていました。
ま、まさか…
次の瞬間、カナちゃんはピエール人形を床に寝かせて置き、その上に半裸のリカちゃん人形をぽんと乗せました。
お寿司で言うとシャリがピエール、ネタがリカちゃんの状態です。
おすし!!!
私の下半身の渦巻きは鳴門の渦潮のごとく超回転を始めました。頭の中はカーンカーンがハイスピードで鳴りっぱなしです。
すると、カナちゃんはスックと立ち上がり部屋の端で1人大人しく積み木かなんかで遊んでいた弟のそばに行くと、またも悪魔の一言を…
「タクマ!ミワちゃんの前で寝なよ」
そう、弟くんにピエール役を任命したのです。
うわー!!お前はどこの村西とおる監督だよ!!
(これは現在の私の心の声)
私はこの時まだ男女の営みなるものの実体を知りませんでした。
しかし、本能なのかなんなのか
「なんかまずい!弟くんがミワちゃんとお寿司になった姿を見たらなんかまずいことになる!私は頭がおかしくなって下半身の鳴門の渦潮に飲み込まれ溺れて死んじゃう!」
そんなような危険信号が全身を駆け巡っていました。
弟くんは後ろを向いていて、まだミワちゃんの姿を見ていなかったと思うのですが単純に積み木に没頭していたせいか姉の命令を聞かず「やだー」と嫌がっていました。
その時そっとミワちゃんを見るとミワちゃんと目が合いました。
ミワちゃんは相変わらず恥ずかしいというより普通に「出番待ち」みたいな退屈そうな顔をしていました。
なんなんだ、これは…
目の前でなにかとてつもない不可解な現象が起きているのは分かるけど、それが何なのかわからない。
でも何かいけないことのような気がする…
そう思った瞬間、部屋の外から
「おやつよー」
というカナちゃんのお母さんの声がトントンと階段を登ってくる音と共に聞こえました。
や ・ば ・い !!!
私にはなんとなくその場にいる最年長者として、この部屋で起きている事の総責任者という気持ちがありました。
大人に、カナちゃんのお母さんに、今この状況を見られたらどうなるか?
分からない!分からな過ぎて死にそう‼︎ どうしよう!
私の心臓はバクバクと音を立てて高鳴り、すっかりパニック状態でした。
ミワちゃんがどうしていたか覚えてませんが、カナちゃんは慌てて弟から離れて私の側に駆け寄りました。
その瞬間、半開きだったドアが完全に開き、カナちゃんのお母さんがお盆を持って立っていました。
おわった…
私は真っ白になりました。
しかし、カナちゃんのお母さんは一瞬目を丸くしてだまったもののすぐお盆を勉強机に置き
「あら?ミワちゃんおもらししちゃった?」
と平然と言ったのです。
その手があったか!
私はものすごい高速で頭を働かせ、瞬時に傍らに落ちている半裸のリカちゃん人形を後手に持ちズボンのポケットに入れ、カーディガンを上からかぶせてすかさず
「あっあっ、おばさん!ミワちゃんがベランダでおしっこしたいんだって!」と言い、お母さんの後ろに回り込みました。
するとお母さんは
「まぁあ〜、おトイレ下にあるのに〜」
と笑いながら言いました。
私が母さんの向こうにいるカナちゃんと目が合うとカナちゃんは私のパスにピンと来たのか即座に
「違うの、カナがベランダでしていいよって言ったの!」と見事なシュートを放ちました。
ナイスゴール!カナちゃん!!
結局、ミワちゃんはそのままお母さんと階下に降り、トイレに連れていかれました。
私はミワちゃんがお母さんに何か言わないかヒヤヒヤでしたが、数分後普通に着衣の姿で戻ってきて
「おしっこしてきた」とだけ言ったので私達は何事も無かったように4人でおやつを食べました。
その後、どんな感じでカナちゃんの家をおいとましたか覚えてませんが、特に何事もなかったように思います。
ただ、私がすかさずポケットに隠したリカちゃん人形は半裸の姿のままその後何年も私の家にありました。
その後、なんとなくカナちゃんの家に行く頻度は減ったものの、行った時も私達の間であの日の話は出ませんでした。
カナちゃんも人形を返してとは言わなかったと思います。
私は、何年かそのリカちゃん人形を親にバレないように箪笥の奥に隠し持っていて、たま〜に家族が居ない時に見てはあの下半身の渦潮がグワーとなりそうな感覚を再現しようとしたのですが、何度やってもミワちゃんのおまたを見た時のような感覚は訪れませんでした。
ちなみに大人になってから、実際に自分がお寿司のネタになることもシャリになることもありましたが、あの時の鳴門の渦潮ほどの高速回転は再現されませんでした。
今振り返ると、あれが私の性の目覚めであり、最初で最後のエクスタシーだったのではないかと思います。
その後、ミワちゃんは意外にもヤンキーっぽい人と10代で早い結婚をして今では二児の母となっています。
カナちゃんは大学卒業後、地元を出てしまったので消息は分かりません。
私は今日までこの話を誰にも言ったことはなく、なんならリカちゃん人形の話すら人と話すのは避けてきました。
もしも、もしもまた彼女達に会う機会があったら今ならあの時のことを話せるかもしれない……いや、やっぱり無理ですかね(笑)
というわけで、「今だから(ブログ内なら)言えること」として、今日の話は以上となります。
くだらない話を長々とお付き合いいただきありがとうございました。
ではまた。