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限りなく透明に近いふつう

やさしい鬼です お菓子もあります お茶も沸かしてございます

バカは死ななきゃ治らない

雑記

 

やや出遅れましたが、Copy__writingの中の人のインタビューを読んで、ある友人のことを思い出したので書きます。

彼女の名前はマユコ(仮名)

マユコと私はひと頃、とても親交が深くありました。

彼女は私より5つくらい歳下で、当時職場が同じでした。

仕事はシフト制なので毎日顔を合わせるわけではなかったけど、一緒の日は仕事が終わると、彼女の家に寄ってご飯を食べたり、休みを合わせて2人で買い物や遊びに行ったりしていました。

2人で旅行にも行ったことがあるので「友達との親交度合い」で言えばわりと深い方の付き合いをしていたと思います。

彼女の性格は一言で言えば「強気で奔放」でしたが、私は仲良くなった人に遠慮されるのは苦手なほうなので、歳の差を気にせず何でも喋ってくれる彼女の性格はありがたく思っていました。

そして彼女の特徴として特筆すべきなのは、彼女はとても流行のお洒落に敏感な女の子で、当時まだ流行り始めの各種SNSをフル活用し、SNS上の「マイミク」や「友人」も沢山いて、そんなSNSに自分のコーディネートスナップを載せたりもする、そういう子でした。

彼女と私はお互いに真面目な相談もできる傍ら、バカな話や下ネタでも多いに盛り上がれる感じで、とにかくその頃は本当に「互いに心を許せる友達」だったと思います。

しかし彼女とは、その後私が引っ越しした事で物理的に遠くなり、さらに2年前に別の理由から私が「距離を置いてもいい」と思うことがあったので、なんとなく連絡が気薄になり今は交流がないのですが、まだ交流があった頃に1度だけ私が彼女の人間性に疑問を持った出来事がありました。

それは、ある日の彼女のこんな一言がきっかけでした。

「ねぇ、これ、なんて返事書いたらいいと思う?」

彼女は手に持ったiPhoneから視線をそらさずに言い、私は「何が?」と聞き返しました。

すると、彼女は少しだけ躊躇するような顔をしてそのまま私の方は観ずに言いました。

「なんかね、こないだニニコがTwitterに書いてたことあるじゃん。あれを私のmixiに書いたら友達が結構マジなトーンの長文コメントしてきたんだよね。」

私は一瞬「はて?なんのことやら」と意味が分かりませんでしたが、続けて彼女が見せてきた画面を観て目が点になりました。

彼女が見せてきた彼女のmixiの画面には、見覚えのある文字列がまるまる句読点までそっくりそのまま書いてありました。

それは数日前に私がTwitterで書いた発言でした。

当該ツイート⇩

 

この3つのツイートがまとめて1つの文章となり、末尾に「by」とか「引用」という文字はなく彼女の「呟き」として投稿されていたのですが、文字列を見た私はちょっと何が起きてるのか理解するのに脳が追いつかず、言葉に詰まってしまいました。

するとマユコは続けて言いました。

「その友達ね、自分の子供にちょっと障がいがあるんだけど、その事で思うところがあったみたいで、反論じゃないんだけどすごい長い質問みたいな、『そういう見解のあるマユはこれについてどう思う?』っていうコメントしてきてさー、どうしよ?なんて返事書いたらいいと思う?」

 

 

 


バカなのか?

 私の脳裏にはそれしか浮かびませんでした。

百歩譲って、彼女が「私の発言をパクツイ(ツイートではなくmixiの呟きですが)した」という事実までは、まだ頭で理解出来ます。しかもせめて、私が1人でmixiを巡回していて彼女のページを発見して当該やりとりを発見したなら、まだ事態は飲み込めるんです。

でもそうではなく、堂々と「自分が勝手に引用した相手」にそれを自己申告してきたその思考回路が本当に本当に理解不能で、私は急にゾッとしました。

隣にいる友達のマユコが「得体の知れない理解不能な人間」に思えたからです。

そしてそのショックを受け止めると次は怒りが込み上げました。

しかし、ここでこれを私に見せられる彼女には、恐らく本当に「勝手に自分の発言にしちゃってゴメンね(^_^;)」的な思考が無いのです。

なので真っ当に「何やってんの!?」と怒っても100%彼女の性格では「何そんなキレてんの?」という反応が返ってくる予感しかしませんでした。

だから私は冷静に言いました。

「待って。とりあえず、マユは私のツイートを自分の発言にしちゃってる事についてはどう思ってる?」

すると彼女は私の声のトーンから少なからず怒りを感じ取ったのか、少しうろたえつつも「え、でも私、トップページに『Twitterで気になる発言も呟きます☆』って書いてるから…別にいいと思ってた。」と言いました。


なんじゃそりゃ。

Twitterで気になる発言も呟きます。」の意味が分からない。

Twitterで気になる発言も呟きます。」の一文に、彼女が期待した効力が理解できない。

Twitterで気になる発言も呟きます。」の一文を読んだマイミクが現に「彼女の発言」として受け取ってるコメントをした時点で、彼女が「ゴメン!これは他の人が言ってたことなの!」と訂正せず、まともにコメント内容への返事を考えてる事が理解出来ない。

極め付けは、それを私に聞いてくる思考回路が本当に分からない!!

私は小パニックに陥りました。

でも、人間そんな咄嗟に怒れないもんですね。

特に、私達は「これから渋谷へお買い物へ向かうバスの中」に居たのでそこで怒るのは至難の技。(怒り逃げ出来る状況ではない)

結局、私は声を荒げる事はなく、彼女に「あのね、どんな仲良しでも、断りもなく人の発言を自分の発言として書いちゃダメなんだよ。それはネットに限らないけど、ネットの中では特に常識なの。」と説明しました。

彼女はポカンとしていて「そういうもんなの?」と言いました。

私は愕然としました。

私よりずっと若くて学生の頃からネットに親しんできた彼女が、そんな「インターネットの常識の初歩の初歩」を「初耳」だということが本当に信じられませんでした。

何より、マユコが「普段から辻褄の合わない事を言ったり、理解不能な行動が見受けられる奴」なら私はもう「そういう奴」と見切る事が出来たでしょうが、彼女とは「仕事」という1番本性が見えやすい環境で長く時間を共にして、私の中では彼女の人となりに対する信用が少なからずあったのです。

だから、本当に「まじか…」というショックがありました。

でもちょっと考えてみると、もしかしたら彼女は「自分の作り出したものへの愛着」という感覚が本当に分からないだけの人なのかも、と思いました。

私のような「文章を書くこと」を趣味にする人間にとって、発言とは「物事を受けて自分の脳みそというフィルターで濾して生み出したもの」です。

もちろんそれは文章に限らず、人によってはイラストだったり、手芸作品だったり、写真作品だったり、するわけですが、とにかく「自分の頭や手で頑張って何か生み出すことの喜び」を知る人間にとって、生み出したものは「子供」のような存在だと思います。

だからその「子供」は決して他人に横取りをされていいものではなく、それは「著作権とかの法律があるから守る」という事より、大前提として人道的に「人の子供をさらったら親が悲しむからしちゃダメ」という事だと思うんです。

しかし、世の中にはその「自分の頭や手で頑張って何か生み出すことの喜び」を知らない人もいて、マユコもその1人だと考えると彼女のこの一連の言動がなんとなく理解できる気がします。

つまり、彼女がたとえいくら言葉の説明で今までも先ほどのような「常識」を教えられていたとしても、彼女の中にはその「自分の頭や手で頑張って何か生み出すことの喜び」や「自分の作り出したものへの愛着」自体がピンとこない感覚なので「その常識を守るべき理由」もピンと来なくて、それでそういう常識外れなことが出来てしまうのかもしれないと思ったのです。

私にとって、彼女のやったことは「自分の子供が知らぬ間に誘拐されて働かされていた。」みたいな事ですが、彼女にとってはそもそも私の子供とは認識されておらず、「友達の捨てた紙切れになんか書いてあってそれが面白かったから拡散した。」というだけの事なんだと思います。

そして、その時に「こんな紙切れ拾ったよ」という注釈をつけるのも「なんとなく面倒くさくて省いちゃった。」だけで、悪気ではなく、ただの「その程度の事で怒る人は居ないからどうでもいいでしょ」な感覚なんじゃないかと思いました。

私はこの場合、マユコに私の怒りを実感して貰うためには「彼女の感覚で実感できるもの」に置き換えて話さないと伝わらないと思って、少し考えた結果、このように聞きました。

「マユコはさ、よくインスタに自分のコーディネートを載せるでしょ。それはその都度『この色の靴下でこのヒール履くの、まだやってる人が居ないけどめっちゃ可愛いなー』とか『この上着で、下にこのスカート合わせると可愛いの発見した!』とか、自分で考えた結果のコーディネートなわけでしょ。それをもしある日、知らない人がまるっきりマユコのコーディネートを毎日真似して載せてて、コメント欄に『○○ちゃんのコーデ個性的ですごい!』とか『○○ちゃんにしか思い付かないコーデだよね!参考になります♡』とか書いてあるのを見つけたら、あんたどう思う?」


マユコは3秒くらい黙って上の方を見たのち言いました。

「めっちゃ、むかつく!」

マユコは「そんなん超むかつくんだけど、何勝手に自分発信にしてんの?って感じだよ!」といきり立ったので、私は「うん、そうな。」と言いました。

そして私が「しかもな、その○○ちゃんからマユコに『このコーデのコレどこで売ってます?ファンの子から質問が来たので教えて下さーい。』って聞かれたらどう思う?マユコがやったことは、私にとってそれなんだよね。」と聞くと彼女はやっと「あ…」と言って黙りました。

そして、小さい声で「ごめん…」と言いました。

友達に謝らせてスッキリするものではないので、私も後味が悪かったのですが、「とりあえずそのコメントしてきた友達には訂正して、自分なりの答えを新たに考えて返事してあげれば」と言って、「そうする」と言うのでその件は終わりました。

その後も私とマユコは私が引っ越すまで普通に今まで通りの友達付き合いをしていましたが、これは私の中で1つ彼女の人間性を疑った出来事でした。

今回、Copy__writingの中の人のインタビューを読んだ時、私はこの時の「ゾッとした感」が少し蘇りました。

ネットに転がってる数々の名言は、確かに明確に1つ1つの著作権があるものではありません。

だから、他人の名言を抜き取って、自分のものにして「100人分の珠玉の名言」を「1人が考えた100の名言」にしてしまうという事がまかり通ってしまったのだと思います。

でも、100人分の「生み出した子供への愛着」や、100人分の「めっちゃむかつく」を想像出来ず「その程度のこと」で済ませている人間が、「コピーライター」という「言葉を生み出す職業」を名乗るなんて「笑わせんな」としか言いようがありません。

Copy__writingの中の人は、自分が書いた言葉を誰かがさらっていったら「めっちゃむかつく」と思わないんでしょうか。

言葉を生み出す職業を名乗りつつ、他人の言葉を勝手にさらう行為を継続的にやれる神経が、本当に「得体の知れない理解不能の人間」に思えて、私はゾッとしました。

ちなみに、この文章を書いた後、公開するのに少し躊躇いました。

マユコが私のブログに辿り着く可能性はかなり薄いのですが、これを読んだら本人だけは分かると思ったのでさすがに少し悪い気がしたのです。

でも昨日マユコのFacebookを発見して見てみたら、なんと彼女は他にもいくつか私のツイートをそのまま自分の発言として載せていました。

治ってねぇ…


そんなわけでもう私はこの文章を躊躇なく公開します。

「バカは死ななきゃ治らない」というのは、真実なのかも知れないと思いました。

おわり。

トピック「パクツイ」について