限りなく透明に近いふつう

やさしい鬼です お菓子もあります お茶も沸かしてございます

兄がアル中になった。

兄が肝臓を壊しました。

10年以上に渡る過度の飲酒習慣があった人なので、アルコール依存症も発症しました。

さらに、アルコール依存症と併発しやすい鬱も発症しました。

「肝炎、アル中、鬱」この魔の3点セットに兄が蝕まれていることが判明したのは今年の1月半ばでした。

 

兄は母と実家で同居してますが、建物は二世帯住宅になっていて、一階と二階に分かれて住んでいます。

兄が正月休みにインフルエンザにかかり、その後体調が戻らない。仕事も休み続けてる。病院は数回行ったが、良くならない。昼夜を問わず叫び声を上げたり大声で泣き喚いている。母が、病院に再度行くように言ったり、前回受診時に何かの検査は受けたそうなので、結果はいつ聞きにいくの?と訪ねたりするも、兄は生返事や泣き声まじりにボソボソとしか話せない。高齢の母にはそれが聞き取れず、聞き返すと兄が激昂するので会話にならない。ニニちゃんから病院行くように言ってくれる?

 

母からこんな電話相談を受けたのが1月半ばで、この時に私は兄の異常を知りました。

母ははじめ兄のことをアル中だとは思っておらず、とにかく微熱が続き、吐き気や頭痛や目眩をひどく訴えるので、なにか原因不明の病気を罹っているんじゃないか?と不安がっていました。

私はすぐ兄に電話しました。

「体調悪いんだって?」

「うん、死んじゃいそう。つらい。」

「病院はなんて?」

「びょ、病院はさ、なんもしてくれねぇんだよ〜!!(泣きはじめる)」

この時点で明らかにいつもの兄ではありませんでした。

それでも泣きながら話す兄から事情を聞き出すと、さきほど母から聞いた流れの話があり、とにかく体の部位という部位全てが痛く、吐き気、目眩に襲われていて、眠りたくても眠れずとにかくツラいと言っていました。

この時までは私も何か原因不明の病気なのか?と思いましたが、兄が言った次の言葉で「おや?」と思いました。

兄が「幻覚も見えるんだよ」と言ったからです。

 

それでも泣き止んだ兄は少し落ち着いて「だいじょぶ」と繰り返したのちに「話すの、疲れたから、切るね、ありがとう」と言って電話を終えました。

私は、兄が明らかにふつうの体調不良の域を超えている状態だと思いました。

いくら人間、病気の時には気が弱くなってしまうものだとしても、大の大人がツラくて泣き喚いてしまうというのは、あまり普通では考えられないことです。

 

しかし私は「なぜこんなことに!?」とは思いませんでした。

思ったのは「来るべき時が来たのかもしれない」でした。

ずっと、明るくて仕事が出来て社交的で、子供の頃は自慢の兄でしたが、私は兄がいつかこうなることを予感していた気がします。

 

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自分の気持ち整理のために書いているのですが、疲れてきたので続きはまた今後にします。

間にふつうの記事を載せることもあるかもしれませんが、家族がアルコール依存症になったという事実と私はきちんと向き合っていけたらと思うので、今後も記録していきたいと思います。

同じような境遇の人は良かったらたまに見に来て下さいまし。

私は元気なので心配しないで下さいましね。

ではまた