限りなく透明に近いふつう

やさしい鬼です お菓子もあります お茶も沸かしてございます

酒とセクハラおじさんと私

皆様こんにちは。

今週のお題は「私がアツくなる瞬間」だそうです。

人を「アツくさせる」理由は世の中に多々あると思いますが、「アツくなる」で私が真っ先に思い浮かぶのはやはり「怒り体験」です。

そうは言っても私はふだん滅多に「カッ」となりません。(20歳過ぎてからは多分1度もなってません。)

では私の怒りを擬音で表現するとどうなるかと言うと「カッ」とではなく「………ボッ!」という感じでしょうか。

つまり私は怒りの火が付くのに時間がかかるのです。

それで、どうも世の中の人の怒り方を観てるとやはりみんなその場ですぐキレることが出来る人」「後からジワジワーっと怒る人」の2種類に分けられる気がします。

私はキレやすい人の側にいるのは嫌ですが、自分がそうでないせいかちょっとだけそういう人を羨ましく思う時があります。

キレ方が迷惑な人になるのは嫌なのですが、たまにものすごく真っ当にキチッとその場で怒りを言葉で伝えられる人がいて、それは少し憧れます。

しかもそういう人って、その場で発散できるせいか、少し経ってからその件について聞くとケロっと忘れてたりするんですよね。

あれは、怒りを溜め込まなさそうなので本人は幸せだろうなぁと思うのです。

私はというと、いつも嫌な事があった時に最終的に怒りMAXに到達するが後からかなりジワジワ考えた末のことなので、当然ほとんどの場合は既に相手はそこにおらず、自分の中に怒りが蓄積されていってなかなか忘れることが出来ないんです。

でも私も自分の中にずーっと怒りを溜めておくのはしんどいので、普段ツイッターや文章や漫画に描いて発散してます。いわば、なんか書くのは私のデトックス方法なんです。

さて、そんな訳で今日は私が過去の出来事で後からムカ着火ファイアーとなったことを漫画にしたので、2つほどここに載せてスッキリしたいと思います。

良かったら私のデトックスにお付き合い下さい。

 

その一、セクハラギャグおじさん

f:id:ninicosachico:20150603141837j:image
 
これは先週の出来事なんですけども、なんつーか、ひどく屈辱的な気分にさせられました。
この人に限らず、おじさんの中には時々セクハラ発言をただの「女とのコミュニケーションツール」だと思ってる人が居ます。
しかもそういう人って、こっちが恥ずかしがったり、ちょっと嫌そうな顔をすることすら楽しんでる感じがするから、もうなすすべ無しです。
セクハラ発言をされた方は本当に嫌な気分になるのに、それすら楽しんでるなんてまさにゲスの極み。
 
私がセクハラ発言のどこが嫌なのかというと「普通に人として接している相手が突然『人』ではなく『性的対象』として接してくる感じ」です。
おじさん側は「こんくらい笑って受け流せよ」とか思ってるのかもしれませんが、こっちは「なんで見ず知らずのおじさんの性的満足感感を損なわない為に、嫌な気分を押し殺して相手しなきゃならんのだ」という感じです。
もしコミュニケーションが取りたいならお天気の話でも世間話でもなんでもいいのに、あえて性的な話を持ち出すところがとてもゲスいです。
私もこの歳なのでこの時「笑って適当に話を合わせる」をやろうと思えば出来る程度のスキルはありますが、0.5秒くらい考えてしないことにしました。
何故なら私がそうすることでおじさんがいい気分になったら、またどこかでこのおじさんは別の女性に同じことを繰り返しそうだからです。
それで私の出来うる精一杯の抵抗がシカトでした。
ストップ・ザ・セクハラループ!
こういうおじさんのセクハラ発言は本当辞めて欲しいものです。
 

 

その二、女衒おじさん

f:id:ninicosachico:20150603144804j:image
 
これは数年前まで勤めていた会社での宴会のことです。(「女衒」の意味が分からない人は辞書で調べて下さいな。)
 
当時はこれも年に1回くらいのことなので、その場では我慢してましたが、辞めてから考えるとどうにも行き場の無い不愉快な気分になったので描きました。
 
これは、ひと昔前ならこういう宴席ではコンパニオンを雇ってたのかと思いますが、「不景気でコンパニオンは呼べないから代わりに女子社員にそれをやらせる」という経緯で起こる事象なのでしょう。
今は男女雇用均等法で昔より沢山の女性が社会に出てますが、いまだにこういう女子社員ホステス化現象は多くの職場宴会で起きてると思います。
 
女衒おじさんも、来賓おじさんもきっと「酒の席だし、女ならそれくらい(地位の高い男性にお酌をしたり、側でお相手をする)してもいいじゃないか〜」という考えなのでしょうが、それは自分らが「してもらえる立場」だから簡単にそう言えるんですよね。
 
私は微かに水商売の経験があるので思うのですが、コンパニオンやホステスの女性は仕事としてそれなりの報酬を貰うから、こういう役目をしてるだけです。
つまりプロは酒の席での「都合のいい女性」という役目をビジネスとして演じているわけです。
 
なのにそれを「本職が呼べないから普通の女子社員にやらせればいいや」って発想は、ようするにタダで売り物よこせと言ってるのと同じです。すごく厚かましい。
 
私はこの事を当時親しかった男子職員に少し愚痴ったら「一応会社関係の宴会だからこれも仕事と思ってやるしか無いんじゃない?」と言われたのですが、それなら男子社員も等しく同じ役目をしてよ!と思います。
そしたらその男子職員も「男のお酌は求められてないんだから仕方ないじゃん」と言うんです。
そう!つまり問題は「女のお酌を欲するおじさん」なのです。
 
なんというか、この宴席で男性社員は招集されなくて女性社員だけ招集される時って、普段「ウチの会社は社員一人一人を『人』として尊重しています!」と看板掲げているくせに「急に女要員扱いかよ」って思ってしまうんですよ。
この女衒おじさんも普段の仕事上ではわりと人格者なので、彼も「役目」として私達を来賓のお偉いさんに当てがっていたのかもしれません。
でもそれなら一層のこと「そんな役目を当たり前のように必要とするおじさん達」の慣習自体に腹が立ちます。
 
女性と飲みたいならそういうお店に行って高いお金を払ってサービスを受けて欲しいです。仕事関係の宴席でそれを求めるのは、ゲスいです。
 

まとめ

 
こうして腹が立った経験を思い返すと、どうも私の怒りセンサーは「ゲスいおじさん」に反応するみたいです。
さっきのセクハラギャグおじさんも宴席でお酌を欲するおじさんも、共通しているのは目の前にいる人間が「女性」というだけで、急に「人」対「人」という意識を捨てて「女」という目で見ようするところです。
でもそれって「される方は結構不快なんだよ」ということをこのおじさん達は理解してない気がします。
 
 
あと、ついでなので書きますが、普段は紳士的なおじさんもアルコールの勢いで突然ゲスくなる場合があります。
 
私の昔の知人で普段は物静かで温厚な男性なのに飲むとムチャクチャ横柄というか、迷惑行為が甚だしくなる人がいて、その彼はシラフの時に「飲むと違う自分になれるから飲むのが楽しい」と言ってました。
 
いわば彼にとってのアルコールは、映画「MASK」における、あの緑の仮面なんですよね。
でも彼の「楽しさ」のために周りが多大な迷惑をこうむってることを彼は「酔ってるから覚えてない」と言っていました。
 
多分、彼もセクハラギャグおじさんも宴席で女性恋しくなるおじさんも本質的には同じです。
 
彼らは人に迷惑をかける時に「アルコールのせいなんだよ〜ん」という言い訳が出来るから酒を飲んだ時に自分で「ゲスいスイッチ(略してゲスイッチ)を入れてるんじゃないかと思います。
 
でも、私は彼らがなんでその言い訳が他人に通用すると思ってるのか本当に理解できません。
ゲスいセクハラ発言を受ける身、迷惑をかけられる身からすれば、相手に酒が入ってようとなかろうと、不快指数は同じですから。
 
多分多くの女性は飲んでる男性から嫌な事を言われたりされた時に「アラお酒のせいなのね、しょうがないわ」とは全然思えないと思うんです。
むしろ「人にこんなに嫌な目に合わせといて、コイツ酒のせいにする気だな」とますます腹が立つ確率の方が高いはずです。
 
だから「お酒のせいでこの人ったらオイタしちゃって仕方ない人ね、ウフフ…」なんて思う都合のいい女性は、島耕作とかサラリーマン金太郎の世界にいる飲み屋の女将くらいなもんです。
現実にはそうそう居ません。
 
お酒を飲んだら「法に引っかからない程度の迷惑なら許される」と思ってるおじさんは、周りの優しさに甘え過ぎだと思います。
いい大人なら、自分の「ゲスイッチ」を簡単にONにしない癖を付けて欲しいです。
 
散々おじさんをディスってきましたけど、私は基本的には人生経験豊かな人の話を聞くのは好きです。
カンブリア宮殿とかに出てくるおじさん達の話は、下手な若者のイキがった話よりもよっぽど楽しいです。
つまりセクハラ発言さえ無ければ、私は普通に宴席でもどこでもおじさんと楽しく話をしたり聞きたりしたいですよ。
 
だからもし若い女性と楽しくコミュニケーションが取りたいおじさんは、ゲスイッチを入れるのを辞めて女性を普通に人として扱ってくれれば、もっとお互いに楽しく過ごせることを知って欲しいです。
 
あと、こういう嫌な目にあった時に私も本当はその場でカッとなって「そういうの辞めて下さい!」とか言えるようになりたいのですが、なかなか頑張っても怒りの瞬発力は付かないんですよね。
今は無視するのが精一杯の抵抗です。
 
でも本当は私がカッとなれるようになる事より、嫌な出来事に合わなくなるのが1番いいのですけど、それはいつになることやら。
とりあえず今日は溜まってた怒りが書けたのでちょっとスッキリしました。
 
 
今週のお題「私がアツくなる瞬間」でした。
ではまたー。